はじめに
我が家の飼い猫が注射部位肉腫の疑いがあって、昨年手術&入院をしました。
結論からいうと手術後は良好で元気です。
ただ、今後はその子はワクチンを打たないと決めました。
そこに至った話を書こうと思うのですが、その話とは別に同じように注射部位肉腫になった猫ちゃんが治った事例や完治した話、治療法、悪化したらどうなっていくのか…など色々知りたくて調べましたが、よくある病症ではないようなのと私の探し方が悪いこともあるんでしょうが圧倒的に情報が少ない!
基本的には病院の先生が書いたブログや記事などしか探せませんでした。
そういうものにはなぜなるのか?治療法はどんなものがあるのか?
ということは書かれているのですが、
治療した後どんな感じなのか、治療をしなかったらどんな感じになってしまうのか?
私が知りたいのはそういう事だったのですが、そういうのは書かれていないのです。
もちろんなぜなってしまったのか?を知るのは大事なのですが、飼い主としてはなってしまったことはもう変えられないので、今後どうすべきか、どうしたら猫の最善になるのか?が知りたい訳なのです。
だからめったにない病症とはいえ、同じように情報を探している方がいるかもしれないので…
その当時と今の自分の考えや気持ちをまとめるべく、そしてもしかしたらこのブログが誰かの役にたつこともある可能性があるのであれば…というのもあって前に別なブログにまとめていたものをこちらにも手直ししながら載せていきたいと思います。
注射部位肉腫(がん)について
まずは注射部位肉腫とはなに?というところだと思うので記載します。
注射部位肉腫とは、注射をした接種部位に肉腫(がん)ができることです。 不活化ワクチンの接種と肉腫の因果関係が強かったため、かつてはワクチン関連性肉腫と呼ばれていました。 その後ワクチン以外の注射でも発生することがわかり、注射部位肉腫と呼ばれるようになりました。 現在では1/10000以下の確率で発生すると考えられています。
猫のワクチン いろいろ | 猫専門病院の猫ブログ nekopedia ネコペディア
上記説明に書いてある通り注射部位肉腫は、がんであり、さらに10000匹に1匹くらいの確率で出来るらしく、できない子のほうが圧倒的に多い。
だから検索してもあまり事例が出てこないというのもあるんだと思います。
当時それを病院の先生から聞かされた時は、そんなめったにかからないようなものによりにもよってうちの子ができてしまうなんて…しかも小さなころから病弱で酸素室や点滴、注射とか沢山打たれてきた子でやっと元気になって1歳になったばかりなのに!と悲しくてやりきれない気持ちになりました。
でも小さなころから点滴や注射などをたくさん打たれて治療されてきたからこそ注射部位肉腫ができてしまったのかもしれないなと調べて思いました。
昔はワクチンを打った子に稀に出るもの、という話だったそうですが最近ではワクチンが原因というのは確かに多いようですが、ワクチンに限らず注射やその他の治療などでも出ていたりすることもわかってきています。
猫のワクチンのメリット・デメリット
ワクチン接種によって防げる病気が色々あってメリットの方が大きいから大体の飼い猫は打っていると思います。でもデメリットもあるということを認識したうえで打つべきだったと今は思っています。注射部位肉腫はめったになる猫はいないかもしれませんが、アレルギー反応が出てしまう子などもいるようなので。
まず、とにかくいえることはワクチン注射をするのであれば肩甲骨の間や首にはうつな!ということです。
肩甲骨の間に肉腫ができてしまった場合、手術の難易度があがってしまうからです。
最悪骨を削るなど必要になってくるから。
この絵の注射の打ち方はNGです↓

痛みも感じにくくて猫もおとなしくされるから一番打ちやすい場所ではあるのですがNGなのです。
猫のワクチン接種の打つ場所としてベストなのは、しっぽの先
次が後ろ脚の先端 など。
万が一肉腫ができて切除するとなった時に、切除しても日常生活や生命維持になるべく支障が出なそうなところ、ということらしいです。
でも私は全くの無知だったので、このことを知るまではいつもお医者さん任せにしていていつも肩甲骨の間にしてもらっていました…。
ただしっぽの先に打つのは猫も相当嫌がるようで至難の業のようです。
現実的なのは後ろ足の先端などになるのかもしれません。
ただまだまだ注射部位肉腫については、解明されていないことも多いようなので信頼できる動物病院の先生にワクチン自体を打つメリット、デメリットを説明してもらった上で決めたほうが良いと思います。
我が家も3匹いますが全員完全室内飼い。肉腫ができた子は今後は病院の先生にも控えたほうが良いといわれたこともありワクチンを打たないと決めました。そして他2匹も先生に相談したら毎年でなくてもよいという話をきいたので、2年に1回、3年に1回と徐々に間をあけて打っていこうと決めました。
外に出すことがある猫ちゃんや、外にお散歩に行く犬と同居していたりする場合はやはりリスクを考えるとワクチンをしていた方が良いようです。
猫のワクチンの種類と費用
・1種類のワクチン 3,000円~6,000円
猫エイズ感染症ワクチン、狂犬病ワクチン
・3種の混合ワクチン 3,000円~7,000円
猫パルボウイルス感染症・猫ウイルス性鼻気管炎・猫カリシウイルス感染症のいくつかある型のなかの1つのタイプを免疫
・4種の混合ワクチン 4,000円~8,000円
3種にプラスで猫白血病ウイルス感染症
・5種の混合ワクチン 5,000円~10,000円
4種にプラスでクラミジア感染症
実際の費用は病院によっても差があるようなので、実際に行く病院で聞いてみたほうが確実です。
これらの病気を防げるメリットはありますが、ワクチン接種後にアレルギー反応を起こすこともあったり、注射部位肉腫のようなものができてしまうこともあり得ます。
完全家猫であれば毎年接種せず回数を減らす、接種するときは接種部位に気を付ける。
打った後はせめて10分くらいは病院で待機してアレルギー反応など出ないか確認する、等。
とにかく簡単に全部防げる5種を打っておこう!というのではなく、獣医さんとよくよく相談して決めてください。
我が家の猫ちゃんはどうなったのかは長くなってしまったので、また次回。
我が家の猫ちゃんと注射部位肉腫の話 2へ続く。