
最近よく聞くミヌエットって猫の種類のことを言うの?

そうよ、まだ新しい猫種で個体数は多くないわ

へぇ~でも最近よく見かけるから人気があるんだねぇ
ということで最近よく聞いたり見かけるミヌエット。
私は猫のことは大好きですが猫種については全く詳しくないのでどういう猫のことをミヌエットというのかわからず気になって調べてみることにしました。
ミヌエットについての歴史や見た目の特徴・性格、飼い方や注意点など色々と調べてみようと思います。
ミヌエットってどんな猫?
ミヌエットはペルシャ猫とマンチカンの異種交配により誕生した新しい猫種。
異種交配ってなんぞや?と思って調べてみたのですが…
生物学においては、異なる種や異なる亜種の関係にある動物・植物を特に人工的に組み合わせて交配させ、繁殖し雑種を作ること。
ウィキペディア(Wikipedia)
調べてみても何んとなくしかわかりませんね…とりあえず人工的に組み合わせ交配という点を見て思ったのは、猫ちゃんたちに負担がないことを願いたいってことだけです…。
話は戻って、ミヌエットの話。
ペルシャ猫の穏やかで愛情深く甘えん坊なところと、マンチカンの好奇心旺盛で人懐っこく社会性がある性格を受け継いでいるとのことなので生まれながらの愛されキャラになりそうですね。
とはいえ、個体差はあるので絶対にそういう性格になる!というものではないので参考程度にしてください。ただミヌエットは警戒心も少なく温厚で社交的な子が多いといわれているので、通常は猫は飼い主以外の人にはあまりなつきませんが、飼い主以外の猫にも懐きやすいと言われているそうです。
猫はオスとメスでの性格の違いもほぼないそうです。
猫って一般的にはオスは好奇心旺盛で活発でどちらかというと甘えん坊、メスは慎重でクールでツンデレ気味な傾向があると思いますが(我が家だけですか?)どうやらミヌエットはその辺の差があまりないようです。
ミヌエットは他の猫と比べて、人懐こい方ではあるもののやはり他の猫同様、しつこくされたりするのは嫌いだったりマイペースなところもあるそうなので人懐こいはず!と思い込んでぐいぐいと愛情を押し付けるのはやめましょう(笑)
ミヌエットの身体的特徴とは?
ミヌエットの身体的特徴もやはりペルシャ猫とマンチカンの特徴を引き継いでいます。
ペルシャ猫の特徴
柔らかくきれいなロングの被毛
マンチカンの特徴
短い足や、筋肉質で骨格もしっかりしている
ただしミヌエットすべてが長毛・短足とは限らず、中には短毛、長足の子も存在しているそうです。
顔は幅広で丸顔、体に対しても大きめのサイズで小さめの耳に先端は丸みがあり、顎も丸みがあり、マズルは短く広めでヒゲが生えているひげ袋も丸みがあります。
目も大きめでまん丸の瞳のため、子猫から成長してすっかり大人の猫になったとしても、子猫のような印象を抱かせるようです。
体も全体的に丸みがあり短めの足ですが、骨格自体はしっかりしていて首も太め。
サイズ的にはそこまで大きい方の猫種ではありません。
猫の体型は一般的に以下の6種類に分類されていることを知っていますか?
コビー
セミコビー
オリエンタル
フォーリン
セミフォーリン
ロング&サブスタンシャル
ミヌエットは「セミコビータイプ」に分類されています。
では「セミコビータイプ」とはどんな体型のことをいうのかというと、
ずんぐりと筋肉質な体つきといわれる「コビータイプ」よりは体全体が少し長めで、コンパクトな体つきといわれています。
長毛のミヌエットは被毛のボリュームもあるので、余計に体も全体的に丸々としてみえ、がっしりとしても見えるかもしれませんが、実際は見た目よりは小柄な猫種といえます。
ミヌエットの成猫の場合、オスは3~4㎏、メスは2~3㎏程度といわれています。
一般的な成猫の平均体重は3.6~4.5㎏なのでやはりミヌエットには小柄な猫が多いようです。

ミヌエットの毛色
ミヌエットの毛色は、決まった色はありません。というのも、ペルシャとマンチカンの他にエキゾチックショートヘアやヒマラヤンもルーツがあり、多数の猫の遺伝子が混ざっている為様々な豊富なカラーが存在しているそう。
白、黒、茶、グレー、ブルー、単色だけでなく二色、三色構成や三毛猫、キジトラ、サバトラのような色や柄もあるそうです。
特徴のところでも述べましたが、被毛は長毛・短毛、様々。
そして被毛はダブルコートで毛が密集して生えているのでボリューミーです。
長毛タイプはペルシャ猫のようにふわふわとしていてエレガントが雰囲気。
短毛タイプも毛量が豊富で手触りが良いのが特徴。
ミヌエットの寿命や病気
ミヌエットの平均寿命は、12~14歳。(人間換算だと大体64歳~72歳)
猫全体の平均寿命は15年ほどといわれているので、やや短めかもしれません。
ただまだ新しい猫種なので参考にできるデータが少ないということもあるので、今後この数字は変わる可能性がありそうです。
異種交配により誕生した猫は病弱といわれていたりしますが、実際にミヌエットもペルシャ猫やマンチカンの異種交配により誕生した猫なので、遺伝的に発生しやすい病気があります。
注意しておきたい病気は以下にまとめておきます。
・多発性嚢胞腎
・肥大型心筋症
・流涙症
・角膜炎
・甲状腺機能亢進症
主な症状としては、元気がなくなる、食欲減少、体重減少、多飲多尿、嘔吐、下痢、脱水、口内炎、発作、貧血、呼吸困難、呼吸が荒くなるなど様々です。今までと様子がおかしいと思ったら早めに動物病院に相談・受診を。
ミヌエットのルーツ・歴史
ミヌエットは1990年代に誕生した新しい猫種で以前は「ナポレオン」と呼ばれていたそうです。
2015年に「ミヌエット」に名称が変更。
このナポレオンのルーツは、犬のブリーダーだったジョセフ・スミスというアメリカ人に行き着きます。
ジョセフ・スミス氏が1995年のウォールストリート・ジャーナル紙に掲載されていたマンチカンの記事を読んだことがきっかけとなります。
マンチカンは足が短いのが特徴ですが、この特徴は絶対ではなく足が長い猫も生まれます。
この足が長いマンチカンはブリーダーにとっては価値がないものとされてしまい、ほとんどが遺棄されている状況でした。
この捨てられたマンチカンの子猫たちが保護センターに収容されているという記事を読み、足が長いということで捨てられてしまうような猫を減らすため、短足猫が固定化されるようにすべくマンチカンから新たな猫種を産出することを試みたことが始まりです。
但し実際はミヌエットも短足猫が固定化されているわけではなく、足が長い子もいるので私としては短足だろうが足が長かろうがそこに価値を見出すのはいかがなものか…という事ですが。
猫種にこだわるということは、その猫種の特徴にこだわるということにもなるんでしょうね。
その猫種の特徴に当てはまらない場合は生きる価値がないのか?そんなことないですよね?
もうそんな世の中は嫌だなと私的には思うのですが…そんな私の考えはさておきミヌエットのルーツの話に戻ります。
ミヌエットのルーツ
マンチカンにかけ合わせる猫としてペルシャと、更にヒマラヤンやエキゾチックショートヘアなどの長毛種とも掛け合わせ誕生したのが、長毛種で足が短いナポレオンであり現在のミヌエットです。
ミヌエットの名前の由来
ナポレオンの名前の由来は、身長が低かったといわれているフランスの皇帝ナポレオン・ボナパルトにちなんでおり、現在のミヌエットという名前には「優雅な舞踏」という意味があります。
ミヌエットの飼い方
ミヌエットは飼いやすさでいうと、育て方や飼い方も他の猫同様でも問題ないので比較的飼いやすい猫種といえます。
あえて注意点をあげるとすればミヌエットの性格や特徴に留意して飼うようにする必要があるので以下を参考にしてください。
動き回れる安全な環境を用意
ミヌエットは好奇心旺盛で活発な傾向にあるので、思い切り遊びまわれるようなスペースを用意するのと、ケガや事故が起きないように危険なものは片付けておくなども必要です。
こまめなブラッシングと抜け毛対策
長毛のミヌエットは被毛がダブルコートで毛量も多い為、ブラッシングを怠ると修復が大変なほどに毛がもつれてしまったりするので毎日ブラッシングをしてあげるようにしましょう。
肥満に注意
足が短いミヌエットの場合は、太ってしまうと腰に負担がかかってしまう可能性があります。太りすぎてしまわないよう体重管理も必要です。
ミヌエットを飼いたい人はブリーダーから?
ミヌエットは日本では多くはなくまだまだ珍しい猫種でもあるため、保護団体の里親募集やペットショップで販売されていることなどはあまりない状況です。
現状ではブリーダーさんを探して相談するのが良いようです。
ブリーダーさんの場合は、飼うと決めた子猫の親猫や兄弟・姉妹のことを聞くことも、場合によっては実際に見たりする事も。
成長したらどのような感じになるのか?やどういう環境にいた子なのか?などもわかった上で飼う事ができるので、初めて猫を飼う方でも心強いのではないでしょうか。
ミヌエットの値段
ミヌエットの値段は、相場としては大体25万円前後と言われています。
但しペットショップからなのか、ブリーダーから迎え入れるのかによっても変わり、更に月齢やオス、メス、毛色などによって価格は異なり値段の差も結構あるそうです。
月齢が若い子猫の人気があり、それに伴い若いほうが高い値段になってしまいます。
血統書の有無や、健康状態、世間の相場価格や人気度によっても価格は変動しています。
そしてミヌエットに限らず、猫を飼う為には購入費用だけでなく、迎え入れるためのトイレ用品やフードボウルや水飲みボウルなどの日用品、ベッドやケージなどの準備費用、日々の餌代、ワクチン接種代、去勢や避妊の手術代、病気になったらその医療費ももちろんかかるのでそのあたりもきちんとわかった上で飼うようにしましょう。
ミヌエットはかわいそうと言われるのはなぜ?
芸能人や有名な方がミヌエットを飼ってSNSで公開していたりすることもあり、ミヌエットの認知度や人気は高まってきています。
ミヌエットが「かわいい」と話題になることも多いですが、「かわいそう」という声も見かけます。
なぜ「かわいそう」と言われてしまうのかというと、ミヌエットがマンチカンとペルシャの掛け合わせにより「意図的」に増やされた猫種だからということのようです。
マンチカンから受け継いでいる特徴の「短足」は突然変異によるものといわれており、その突然変異である短足の猫を繁殖によって意図的に増やすことに対して、良くないと思っている人もいます。
私も商売のために意図的に増やすというのはいかがなものかと思ってしまっている人間ですが。
ちなみに「短足」であることは特に健康には影響ないそうです。でも短足猫同士の交配は、致死遺伝子を持つ子猫が生まれる可能性が高いと言われ禁止されているとのこと。
マンチカンとペルシャの遺伝子疾患を受け継いでしまうこともあるので、そのあたりも「かわいそう」と言われる要因になっているようです。
ミヌエットと マンチカンの違い
ミヌエットとマンチカンは、パッと見た感じは足が短めで可愛らしい顔をしているので、似て見えます。違いについて調べてみました。
歴史と成り立ちの違い
ミヌエットはマンチカンとペルシャの掛け合わせで1990年代に人為的に誕生した新しい猫種。
マンチカンの歴史は古く1940年代にイギリスで発見され、その後もアメリカやロシアなど世界各地で発見されていて自然発生した猫種です。
特徴と性格の違い
ミヌエットはペルシャの特徴も受け継いでいる為、以下のところが違います。
〇被毛がマンチカンよりもふわふわと柔らかい
〇耳がやや離れ気味
〇耳の先端は丸みを帯びている
性格はどちらも好奇心旺盛なところが似ていますが、ミヌエットの方が甘えん坊な子が多いようです。
最後に
最近人気があるというミヌエットについて、特徴や歴史、飼い方の注意点などをまとめてみました。
ミヌエットは「短い足」で「長毛」であることが特徴だと認識している方もいるかもしれません。ですが実際には「長い足」で「短毛」である子も多くいるということ、そして色や柄は本当に様々なバリエーションがあるということですね。
そして、ミヌエットについてはまだ歴史も浅く、飼われている数としても少ないので、今後新たに知られていなかった事が出てくる可能性もありそうです。
見た目の愛らしさはもちろんですが、性格も人懐こく、好奇心旺盛で飼いやすいと言われているので、今後ミヌエットを飼う方は増えていきそうですね。
ですが個人的には猫種にこだわることなく、むしろ雑種猫や保護猫を優先的に飼って欲しいなと願います。