我が家の猫ちゃんと注射部位肉腫の話 3

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はじめに

からの続きです。

2022年2月3日入院。

翌日の2月4日に手術を行いました。

手術自体は成功。

ただ病理検査の結果次第ではまた手術してもっと切除しないといけない、と言われていました。

もう我が家の猫は子猫時代から病弱で色々大変な思いしているので、もうこれでおしまいにしてほしい、おしまいにしてあげたいと思ったのが正直なところです。

あとは健やかに楽しく平和にできる限り長生きしてほしい・・・と。

手術直後は痛み止めと栄養が点滴で注入されているので痛みなどは感じないらしい。

手術後に対面してきましたが、ものすごい痛々しくて麻酔からさめたばかりだから何が起こったかわからない怯えた顔をしていて胸が締め付けられる思いでした。手術自体は骨を削り取らないギリギリのところまで肉をとっている状況なので、痛み止めがなければ激痛だと思うから痛みを感じないと聞いてそこについてはまずはほっとしたのを覚えています。

退院は1週間後。それまで安静に病院でよい子に過ごして、ごはんも食べてトイレもしてしっかり寝て回復してくれますようにと願いながらも、臆病で癇癪もちな子だからどうかなぁ・・・と、手術が無事に終わって本当にほっとしたけど次から次へと心配や不安が出てきました。

注射部位肉腫の手術について

朝の10時~13時で手術。まず全身麻酔をしてCTで手術範囲を決めて実際に手術、という流れ。

ただこの注射部位肉腫はCTや肉眼で見てもすごく判別しにくい部分があるらしいのとタチが悪いというか根が深い?腫瘍らしく普通の腫瘍だったらその腫瘍のまわり3cmくらいを切除するとなっているが、注射部位肉腫は5㎝以上切除が必要といわれていると。

今回肩甲骨の間の腫瘍の場合、5㎝となると骨は削らなくてはいけないし、肺とかまで入ってきてしまうので現実的ではないらしい。

ただうちの猫の場合は比較的早期で最終的に1.3㎝くらいの大きさで、下にはそこまで入り込んでおらず横に広がっているようなタイプだったので骨まで削らず、骨を削る寸前のところまでギリギリを切除で済みました。

骨を削るとやはり日常生活に大きな支障をきたしてしまうそうなのでそこも不幸中の幸いだったと思います。

腫瘍含めて10㎝くらいの円を描くような形で切除。

実際に切除したものを見ました。思っていた以上に大きく切り取られていて衝撃でした。

すでにホルマリンにつけられていたのですでに少し縮んでいる状態と言われましたが、それでも大きい!とびっくりしたので・・・実際はもっと大きかったということですよね・・・。

こんな大きな手術をしなくてはいけなかった我が家の猫が不憫でならなかったのと、本当によく頑張ったとえらすぎるという気持ちでいっぱいになりました。

当初は骨を削るかも、マイクロチップも取り出すかも、といわれていましたが結局は骨は削らず。マイクロチップも思っていたより深くはいっていたようでそれもギリギリ取り出さずで手術できました。

日常生活に支障がないギリギリのところまで広めに切除したので、恐らく取り切れているだろう、と言われましたが、病理検査の結果次第ではもっと切除範囲をひろげてやらないといけないと出る可能性も0ではないと。

そうなったら日常生活に支障が出るくらいの手術もしなくてはいけなくなるし、範囲や場所によっては手術がそもそも可能なのか?ということも含めて色々と検討と話しあいが必要になるとも言われました。

冒頭でも書きましたが、もう本当に充分うちのこ小さなころから病弱で色々苦労してきたのでこれで終わりにしてあげてほしい。これでなんとか完治して平和に幸せに長生きしてほしい・・・頼む・・・という懇願の気持ちでいっぱいになりました。

こんな大変な手術をすることになったことはかわいそうすぎるけど、とにかくこれからは手術の傷が順調に癒えて無事に退院して、そして病理検査の結果も大丈夫だったとなるはずだ、なってくれ!と。

まだ1歳半でこれ以上の仕打ちはやめてくれと願い続けたことが思い出されます。

手術後の面会について

手術後すぐの面会

麻酔が切れてすぐの状態で猫にも実際に面会させてもらいました。

どれだけ怯えて怖がっているだろうか・・・と思ったけど思ったよりは落ち着いていて、というか麻酔から目を覚まして1時間も経っていないくらいだったからか頭がよく働かず状況がわからずな感じだったようです。

呼びかけてもわかっているような、わかっていないような?感じ。でも怯えているのは見て取れました。

パニック!とか過呼吸みたいにはなってなくてよかった。

(車に乗るだけでパニックになって過呼吸になってしまう子だったので)

首から下はタオルにくるまれていたけど少し覗き見た感じ、むき出しの真っ赤な筋肉?とかが見える感じでかなり痛々しいことになっていました。

これは激痛すぎるのでは・・・?と心配になって聞いたところ24時間点滴が打たれていて栄養も痛み止めもそこから注入されているので痛みは感じていないそう。それを聞いて少し安心しました。

恐ろしい思いをして、不安でいっぱいの中、激痛まであったらどんだけ地獄なのかと思って胸が苦しすぎたので。一番しんどいのは猫なんだから自分はしっかりしないとと思いながらも、見ているこちらもつらくなってしまいました。

しんどい状況でも痛みを感じないのはよかったと思った矢先、点滴は24時間だけらしく・・・。あんな大手術をして痛みが24時間でなくなるわけがないので、その後の痛みはどうなるのか、そこについて聞けませんでした。土日は面会できず、月曜に面会に夫が行き、火曜、水曜も私は仕事を半休にして面会に行く予定にしていました。

面会することによってパニックになったり、精神的に落ち着かないことになるなら面会しないほうがいいかなとも思ったのですが、ひとまずは先生にこれるなら来てごはんとかおやつとかあげてよければ少しお世話もしてあげてください、そのほうが食べるかもしれないって言ってもらったので行くことに。

面会どころか連絡もできない土日は本当に大丈夫なのか心配で心配でたまりませんでした。

手術3日後の面会

月曜に夫と義姉が面会に行った際に、動画をとっていてくれて見せてくれましたが、点滴はついたままでやはりとても痛々しいままでした。でも面会した瞬間、夫の事はやはりわかったようでふみふみ、ゴロゴロして喜んでくれたと。夫もそんな痛々しく、幼気な姿に胸が苦しくなり長くいてあげることができなかったそうです。土日全く食事も水分もとらずトイレもまったくしなかったようで心配な状況でしたが夫がぴゅーれ↓をあげたらちゃんと食べてくれ2本も食べてくれたと。

ぴゅーれは水分も含まれているし全く何も食べないよりは食べてくれて本当によかったとその話をきいて病院の先生も私もほっとしました。

点滴はまだしていてそこから水分はとれていたのですが、夫が面会したその日の夕方には外すとのことだったのでまずは口から少しでも栄養をとれてよかった。

手術4日後の面会

火曜日は私と義姉が面会に。

これまたすごく喜んでくれてふみふみもするし、点滴もとれたから抱っこもしてよいといわれて

抱っこするとピタッとくっついてきてこのまま一緒に帰る!って感じでくっついてきて

本当に一緒に連れて帰りたくなりました。

ただ点滴はとれていたけどやはり痛々しい姿だったので抱っこするのも気が引ける感じではありました。でも本当によろこんでぴったりくっついてくるので永遠にだっこして一緒にいてあげたいとも思いました。

そして持参していたぴゅーれもウェットフード↓も食べてくれてこれまたほっ。

このウェットフードも無添加で水分量が多めなので水分取っていないようだとのことだったのでこれで少しはとれたかと。

病院のスタッフがあげても全く食べてくれないので退院を早めたほうがよいかも、とこのタイミングで言われました。

このまま連れ帰ってもよいといわれたので、連れ帰りたくて仕方がなかったですが、手術後の傷が開いたりしたらまた再手術になる可能性もあるとも言われていたこともあり、ちゃんと隔離して安静にさせなくてはいけないことを考えると私も夫も仕事でみてあげられないので、その日の退院は諦めて翌日に。

本当は木曜まで入院予定だったので結局1日予定は早めることとなりました。

この日は一緒にとっても帰りたそうで後ろ髪ひかれまくったけど我慢して帰宅。

手術5日目の面会&退院とその後

水曜日、いよいよ退院日。

仕事も有給をもらって、家で隔離用のケージも準備して病院へお迎えに。

帰宅後はずっと嬉しそうにゴロゴロいって食事もしっかりとってくれましたが、退院後の療養生活もなかなかに大変でした。

その話もまた別でまとめられればと思います。

手術・入院も大変ですが療養生活もとっても大事なので。

病理検査の結果について

退院時にやっと病理検査の結果をきけました。

手術後すぐにわかるのかと思っていましたが、北海道にある専門の場所へ送って病理検査してもらうためどうしても1週間弱かかってしまうそうです。

手術前の検査では十中八九、悪性の注射部位肉腫だと言われて覚悟していたのですが、

実際は悪性のものではありませんでした!!!

注射部位肉腫はタチが悪くて、取り切れなかったり取り切れたと思っても高確率で再発し、発症してしまったら進行は早く早ければ数カ月~1年以内に亡くなる可能性が非常に高いと自分なりに調べていたので。

本当にうれしくて、安心しました。

悪性ではなかったということは、ここまで大掛かりな手術しなくてよかったということだったのかと思って余計な苦労をかけてしまったかと思い、先生にそれについても聞きましたが、数カ月、数年たったらこの腫瘍が悪性に変わる可能性は十分にあり得るから切除しておいたほうが安心だと言われました。

ものすごく怖くて痛くて、かわいそうな思いをさせてしまって筋肉まで切除することになってしまったけれど、骨まで切除しなかったので日常生活には支障が出ないし、無事に成功したから言えることではありますが、結果としてはやっぱり手術してよかったと思います。

悪性の注射部位肉腫だったら手術後も放射線治療とかそういうこともしなくてはいけなかったかもしれないので。でも今回は悪性ではなかったから、これ以上はこの件で病院に通う必要はないと。

ただ、腫瘍ができやすい子だと思うから皮下注射は極力しないように、と言われました。点滴やワクチンは極力避けて飲み薬とかで対応できるものは飲み薬にするなどしてください、と。

我が家は外に猫を出すつもりはないので、ワクチンはこの子に限ってはもう打たずにいこうと思っています。しかし多頭飼いなので、他2匹はワクチンをうっておこうと思います。

他2匹も毎年ではなくて3年おきくらいにしようと思います。3年近くはワクチンの効果は持つといわれているようなのと、他2匹も外に出すつもりはないので。

様々なリスクを考えてそのように決めました。

さいごに

長々とまとまりなく書いてしまいましたが、今思う事はワクチンはただ打てばよいというものではないこと。その猫の状況に応じて打つ内容や回数を決めるべき、ということ。

ワクチンのメリット・デメリットについては簡単にですがでまとめたので良ければ参考にしてみてください。

そして手術・入院についてもやはりメリット・デメリットがあると思っています。

お金も想像以上にかかります。

猫への精神的に、肉体的な負担も大きいです。

なので飼い主さんができる最大限で、そして何より大事な猫が少しでもよくなる、幸せになれる方向を考えた末に決められればと思います。

少なくとも私はそう思っています。

先生が手術や入院を勧めたとしても、参考にはしても猫ちゃんのことを何より愛してわかってあげられるのは飼い主さんのはずなので。

といっても、猫ちゃんにとってはその日、その瞬間が大事で長生きしたいとか、どうなりたいとかはもちろん考えていないと思うし、猫ちゃんのことわかってるつもりでも全然わかっていない可能性も大なので、こういった考えも人間の、飼い主の勝手な自己満足なんだとは思いますが。

自己満足だったとしても、私はやっぱり我が家の猫ちゃんには末永く幸せに生きてほしいなって思うので、何が猫ちゃんにとっての幸せなのかを考え続けながら一緒に生活していこうと思います。

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